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【超新星爆発直前⁉】オリオン座の赤色超巨星ベテルギウスにせまる!【いつ?影響は?】

This artist’s impression shows the supergiant star Betelgeuse as it was revealed thanks to different state-of-the-art techniques on ESO’s Very Large Telescope (VLT), which allowed two independent teams of astronomers to obtain the sharpest ever views of the supergiant star Betelgeuse. They show that the star has a vast plume of gas almost as large as our Solar System and a gigantic bubble boiling on its surface. These discoveries provide important clues to help explain how these mammoths shed material at such a tremendous rate.





皆さん、”オリオン座”を見たことはありますか?

砂時計のような形に見え、日本では冬の星座として有名ですよね。

オリオン座を形作る星の中に「ベテルギウス」という星があります。

実はこの「ベテルギウス」、もうすぐ無くなってしまうかもしれないんです!

なんと近々ベテルギウスが”死を迎える兆候”が観測されているのです。

オリオン座崩壊の危機ですね((+_+))

 

今回は「ベテルギウス」とその「死の兆候」についてお話ししていこうと思います。

 

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ベテルギウスとは

ベテルギウスは全天で21個しかない1等星の内のひとつで、オリオン座α星(星座の中で最も明るい星)です。

おおいぬ座α星シリウスやこいぬ座α星プロキオンと共に冬の大三角形を形成していることでも知られています。

オリオン座の星の中でもリゲルと並んで明るく見え、よく観察すると赤色に輝いて見えるはずです。

太陽系と同じく天の川銀河に属しており、地球から約642光年の距離にあります。

ちなみにオリオン座のベテルギウス以外の星と地球との距離は、ベラトリックスが225光年、サイフが451光年、ミンタカが689光年、アルタニクが736光年、リゲルが863光年、メイサが1100光年、アルサニラムが1977光年になっています。

地球から見るとお互いに近いように見えますが、実はそんなことなかったんですね。

ベテルギウスやオリオン座の星々は比較的観察しやすいので皆さんも是非その目で確認してみて下さいね(*’▽’)。

 

赤色超巨星

ベテルギウスは地球からの見かけの大きさが太陽を除くと全天で一番大きい恒星です。

実際にとてつもなく大きな星で、直径は約16億 km にもなります。

なんと太陽の約1180倍の大きさということになります。

もしも太陽系の中心がベテルギウスだとすると、水星・金星・地球・火星を飲み込み、木星の間近まで迫るほどの大きさです。

これの程の大きさを有するベテルギウスは赤色超巨星に分類され、遠く離れた地球からでも明るく見えるのは単純にものすごく大きいので星が発する光量も凄まじいためです。

ベテルギウスは太陽系の常識に収まらない桁外れの星ということです。

こんな常識外れの星が存在するとは…(◎_◎;) やっぱり宇宙ってすごいなぁ(小並感)

 

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ベテルギウスの死の兆候


画像:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/E. O’Gorman/P. Kervella

南米チリ共和国北部、標高5000メートルに位置するアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡がベテルギウスの”死の兆候”を捉えました。

上の画像を見て下さい。

ベテルギウスの周囲が変形しているのが見て取れます。

大きな恒星の死である超新星爆発を間近に控え、星の形状が不安定になっているのです。

 

そもそも超新星爆発とは何なのか。

そしてベテルギウスが超新星爆発するとどうなるのか

これらについて順番にお話ししていきます。

 

超新星爆発


円盤銀河 NGC 4526 付近で観察された SN 1994D の超新星爆発(画像左下の明るい点)

超新星爆発とは、大きな質量を持つ恒星が一生を終えるときに発生する大規模爆発のことです。

超新星爆発した星は、地球から見ると突如新しい星が誕生したかのように明るく輝いて見えます。

そのため超新星爆発した星は、死を迎えているにも関わらず「超新星」と呼ばれるのです。

超新星の明るさは、なんと太陽の100憶倍にもなります。

太陽の15~20倍の質量を持っているベテルギウスも超新星爆発により死を迎える運命にあります。

ベテルギウス程の質量であれば、超新星爆発を起こした後に重力崩壊を起こし 中性子星、またはパルサーとなります。

ちなみに、もしもベテルギウスの質量が太陽の30倍以上であれば、超新星爆発の後に中性子星までに圧縮された星がさらに重力崩壊を起こしブラックホールになると考えられています。

 

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地球への影響

ベテルギウスが超新星爆発を起こし死を迎えると地球への影響はどうなるのでしょうか?

実は、西暦185年の「後漢書」の天文志において「客星」として超新星が観測されたという記述を初めとして、超新星爆発に関する記録は歴史上数多く残されています。

例を挙げると、1054年に出現したとされる超新星は金星並みに明るく輝き、23日間にわたり昼間でも肉眼で観察できたという記録が日本と中国に残っています。

この超新星の残骸が、地球から約7000光年の距離にあるおうし座のかに星雲です。


おうし座 かに星雲

超新星爆発に関する過去の記録が残っているお陰で、ベテルギウスが死を迎えた際にどのような現象が観測されるのかも予測することができます。

偉大なる先人たちに感謝ですね(*’▽’)

 

第二の太陽の出現

ベテルギウスは比較的地球の近く(約642光年)に位置する恒星です。

前述した「かに星雲」は地球から約7000光年も離れているにも関わらず超新星時には金星の程の明るさになりました。

ベテルギウスほど地球に近い星が超新星爆発を起こすと、全天で太陽の次に明るく輝くと考えられています。

もちろん昼間でも肉眼でばっちり観察できますし、約3か月間この状態が続くと予想されています。

4年ほどかけてゆっくりと暗くなっていき、ベテルギウスは見えなくなってしまいます。

こうしてオリオン座は右肩に当たる部分を失うこととなるのです。

 

ガンマ線バースト

超新星爆発が起きると大量のガンマ線が放出される現象「ガンマ線バースト」が発生すると考えられています。

ガンマ線とは放射線の一種で、ガンマ線バーストの際には数千光年先までガンマ線が届くと言われています。

もしも地球にガンマ線バーストが直撃すると、我々人類はもちろん地球上のあらゆる生物が死に絶えてしまうでしょう。

しかし、ガンマ線バーストが地球に直撃する可能性は非常に低く必要以上に不安に思う必要はないそうです。

とは言っても100%安全という保証も無いようで、今後の超新星爆発に関する研究次第では「やっぱり地球危ない!」なんて説が出てくるかもしれません。

ちょっと怖い話ですよね(; ・`д・´)

 

超新星爆発の時期は?

ベテルギウスの超新星爆発が起こる時期ですが、実のところハッキリとしたことはよくわかっていません。

専門家の予測では「いつ起こってもおかしくない」状態であることは確かなようなのですが、それが明日なのか数年後なのか、はたまたもっともっと先の数万年後になるのか明確な予測はできないのです。

一説によれば、地球との距離が600光年以上あるため光がまだ届いていないだけでベテルギウスはすでに超新星爆発を起こしていると考えている人もいるようです。

いずれにせよ、超新星爆発の光で明るく輝くまで我々はベテルギウスの死を知ることはできないのです。

ただベテルギウスの超新星爆発ともなれば、人類史では類を見ない壮大な天体ショーとなることでしょうし、是非とも生きている内に拝んでみたいものですねぇ(*’ω’*)

 

まとめ

さてさて、今回はベテルギウスとその死の予兆、そしてベテルギウスの死が地球に及ぼす影響について紹介して参りましたがいかがでしたでしょうか?

結局のところいつベテルギウスが超新星となるのかははっきりとはわかっていませんが、現在世界中がベテルギウスの動向に注目しています。

願わくば宇宙のロマンそのものともいえる程の壮大な天体ショーを目撃し、歴史の証人となってみたいと筆者は思っております(*’ω’*)

ベテルギウスさん、晴れた日の夜に一丁超新星爆発お願いします(*’▽’)! 明日でもいいよ!

 

ではでは、次回の宇宙情報を乞うご期待!