あのPayPal社の創始者であり、テスラ社の現CEOであるイーロン・マスクが驚くべきプロジェクトを発表しました。
自身が2002年に設立した「スペースX」社による『火星移住計画』です!
このイーロン・マスクの驚くべき計画は着々と進行しており、2016年には火星を目指すための宇宙船『BFR』を発表しました。
なんと早ければ2022年に火星への飛行が実現するというのです!
もうすぐ人類が火星に行けるようになるなんてワクワクしませんか(*’▽’)⁉
「毎日がワクワクであるべき」「人類を多くの惑星で繁栄する種にしたい」とイーロン・マスクは語っています。
今回は、そんなイーロン・マスクが掲げる『火星移住計画』について紹介していこうと思います。
イーロン・マスクの火星移住計画とは
火星と言えば、太陽系第4の惑星で地球のお隣さんです。
お隣と言っても一番遠い時で約4億km、大接近の時期でも約5500万kmも離れています。
直線距離で単純に計算すると、ジャンボジェット機でも火星に到達するまで約6~46年もかかってしまうことになります。
お隣の惑星ですらこれほど離れているとは、宇宙のスケールにはいつも驚かされます(;・∀・)
また、火星は地球に比べると大気が非常に薄く気温も低いです。
このままでは、とても人が暮らせる環境とはいえません。
えっ?『火星移住計画』ってむちゃくちゃ難しそうじゃないですか…(◎_◎;)?
大量の移民を遥か彼方の火星までどうやって送り届けるの?
そもそも火星に辿り着けたとしても人類が生きられる環境は無いわけだけどどうするの?
なんて疑問が湧いてきますよね。
しかし、さすがのイーロン・マスク。
これらの課題に対する解決策もちゃんと考えてるみたいです(*´▽`*)
それでは、イーロン・マスクが思い描く『火星移住計画』について詳しく見ていきましょう!
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宇宙船「BFR」
人類の夢とも言える『火星移住計画』ですが、何をおいてもまずは火星へ向かうための宇宙船が必要になってきます。
そこでイーロン・マスクがCEOを務めるスペースX社が開発を計画しているのが「Big Falcon Rocket (BFR)」です。
BFR は 定員600人、全長120メートルのロケットで、27000 km/h の速度で飛行することができます。
この速度は通常の旅客機の約30倍にもなります。
さらに、BFRが実用化すれば地球上での旅行にも使えるとのことで、世界中のどこでも1時間以内に到着することができるスーパー旅客機にもなります。
そして、BFRに関してイーロン・マスクが強くこだわっているのが「低コストでの運用」です。
イーロン・マスクは常々「持続可能なエネルギー」について言及しており、テスラ社が開発する電気自動車にも彼の思想が根付いています。
従来のロケットの運用についても、一回の打ち上げで大量の燃料を使用する上にブースター部分の機器を使い捨てにするなど非常に効率が悪いと語っています。
そこでBFRの運用の際には、打ち上げ時に使用するブースターを繰り返し利用することでロケット打ち上げにかかるコストを格段に抑えようとしています。
BFR本体の打ち上げが完了し、切り離されたブースター部分は元の発射場に帰ってきて燃料を再充填することで繰り返し使用されます。
こうすることで従来とは比べ物にならないほどの低コスト化を実現し、地球上での移動の際には旅客機のエコノミークラス並みの料金で皆さんもBFRを利用できるようになるとのことです。
スペースX社のBFR、凄そうじゃないですか(小並感)?
しかもこのBFR、早ければ2022年には完成するとのことです。
我々が思っているより、世界の常識が変わる日は近いのかもしれません!
BFR運用のイメージ動画を貼っておきますので是非ご覧になってみて下さい。
テラフォーミング
火星に辿り着くことができたなら、火星の環境を人類が暮らすことのできるように変化させる「テラフォーミング」を行う必要があります。
火星の大気圧は地球の0.7%程度しかなく温室効果も弱いため、人間はもちろん植物も育成できないほど寒いです。
また、地球上の生物に必須である”水”が火星の表面には全くありません。
今の火星の環境のままでは人類は火星で暮らせないのです。
そこでイーロン・マスクは、まず火星に拠点となる都市を築いて40~100年かけてテラフォーミングを行う予定だと言っています。
イーロン・マスク曰く「火星は修理が必要な家のようなもの」だそうです。
最新の研究では火星の極付近に二酸化炭素の氷が発見されており、これを熱核兵器などを使用するなどして気化させ十分な温室効果を得るだけの二酸化炭素圧を得る計画を考えているそうです。
さらに、ESA(欧州宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスによる研究で、火星の地下には液体の水が存在する可能性が高いことがわかっています。
もしもイーロン・マスクの計画通り火星での都市の建設が進みテラフォーミングが完了すれば、私たちの孫やひ孫の世代の人類は当たり前のように火星で暮らす未来が来るかもしれません。
また、この火星都市では地球のように政治家が主導者を決めるのではなく、住人のみんなの投票で直接リーダーを選定することで人々がより自由に生活できる社会が作り上げられるそうです。
これぞまさに、イーロン・マスクが待ち望む「ワクワクする未来」のかたちなのかもしれません。
NASAの見解
イーロン・マスクがの火星テラフォーミング計画についてNASAは否定的な見解を示しています。
NASAは火星に存在すると考えられている二酸化炭素の量では、火星を地球並みに暖かくすることは到底できないと説明しています。
火星の極に存在する二酸化炭素の氷だけでは不十分なのはもちろん、土や地下深くの鉱物中に含まれる二酸化炭素を利用できたとしても全然足りません!
”現状”、火星のテラフォーミングは不可能なのです。
しかし、火星のテラフォーミングに挑むのは「ワクワクする未来」を見据えるイーロン・マスクです。
これまで彼が関わった事業分野でもそうしてきたように、『火星移住計画』でも”現状”を打破するイノベーションを起こすことができればあるいは…
なんて、イーロン・マスクの計画にはどうしても期待してしまいます。
彼の残した名言の中に「失敗なんてひとつの選択肢にすぎない。失敗することがなかったら、どうしてイノベーションを起こせるだろう?」という言葉があります。
この言葉通り、何度失敗してもいいから最終的に人類の明るい未来を実現して欲しいものです(*’ω’*)
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計画の概要
本格的な火星移住計画の開始は2022年ごろを予定しており、まずは貨物船を2基打ち上げます。
この貨物船の物資を利用して、火星での水探索と工場の建設を進めます。
この工場ではロケットの燃料と推進剤を作る目的があります。
さらに、その他の物資を使い人類の移住施設と太陽光発電施設の建設も進めます。
そして2024年に宇宙船2基を打ち上げ、搭乗員2名を火星に送り込み人類初の火星到達を果たす予定です。
地球軌道上には1000基に及ぶBFRを待機させておき、2年6か月ごとに火星が地球に最接近するタイミングで次々に人員と物資を火星に送り込んでいきます。
こうして徐々に火星の人口と物資を増やしていき、都市を発展させていきます。
最初は人工の施設内でしか人間は生活できないでしょうが、最終的には水の探索とテラフォーミングを完了させ地球と遜色ない環境を作り上げ火星を人類の新たな移住先に作り変えるのです。
これがイーロン・マスクの思い描く『火星移住計画』の概要です。
前述したテラフォーミングの困難さに加え、米軍の年間予算の7年分にも及ぶであろう莫大な予算の調達などプロジェクトが抱える課題は数多く、どれも一筋縄ではいかないでしょう。
それでもイーロン・マスクなら…と期待してしまうのです(‘_’)。
彼の考えやマインドを知れば知るほど皆さんもそう考えると思います。
イーロン・マスクが描く未来のビジョンに関して語っている動画を貼っておきます。
火星移住計画の他にもワクワクすることをたくさん言っていますので是非ご覧になってみて下さい。
まとめ
さてさて、今回はイーロン・マスクの『火星移住計画』について紹介して参りましたがいかがでしたでしょうか?
思ったより「ワクワクする未来」がすぐそこに!ということでビックリした方もおられるのではないでしょうか。
個人的には『火星移住計画』の他にもイーロン・マスクの構想には面白いものが多いと思っており、彼の動向にはこれからも注目していきたいと考えています(*’▽’)
もちろん『火星移住計画』に関しても今後注目し続けますよ!
何か新しい情報が入ってきたらどんどん新しい記事を書いていく予定です(*´▽`*)
ではでは、次回の宇宙情報も乞うご期待!