皆さん、『月人工天体説』ってご存知ですか?
実は、「月は自然にできたものではなく何者かに手によって造られた人工物である」という噂があるんです。
「え~?ただの噂かデマでしょ」と一笑に付す方も多いと思います。
しかし、この『月人工天体説』。決して根拠も無い面白半分の説では無いようで、「月=人工物」と考えるとこれまで謎だった月の不思議や矛盾が次々と解けてしまうんです!
これまで考えられてきた月の起源説を根底から覆す内容ですが、個人的にはロマンにあふれていて非常に面白い説だと思います(*’▽’)
そこで、今回は『月人工天体説』について紹介していこうと思います。
月人工天体説とは
月人工天体説とは、これまで説かれてきたジャイアント・インパクト説のような「自然の作用により月が出来上がり地球の衛星となった」という月の起源説とは全く異なり、「月は知的生命体により建造された基地、または宇宙船である」という説です。
月は、我々の住む地球の衛星であり、一番身近な天体と言っても過言ではありません。
太古の昔から地球や人類と共にあり、近年では数々の探査が実施され、1969年のアポロ11号計画では人類初の月到達を成し遂げました。
時代ともに探査が進んでいく中で様々な真実が明らかとなり、同時に多くの謎を生むことにもなりました。
この時に生まれた”謎”を解く上で「月人工天体説」という一つの仮説が生まれることとなったのです。
関連記事
【2,700円】特別な日には『月の土地』を贈ろう!格安のオシャレサプライズ!
「月の謎」と「月人工天体説」との関連
「月が人工物である」という一見荒唐無稽にも思えるこの説ですが、どのような根拠を基にしているのでしょうか。
ここからは、月人工天体説が説かれるきっかけとなった”月の謎”と『月人工天体説』との関連性についてお話ししていきます。
月の謎
日々発達し、急速に高度化した科学技術をもってしても、月に関してわかっていないことがまだまだ多いというのが現状です。
たくさんある月の謎の中でも、「月人工天体説」に関連してくるものをピックアップしています。
「月人工天体」との関連については後ほどお話ししますので、まずは月の謎について知ってみて下さい。
地球に対する月の大きさ
地球の衛星である月ですが、実は地球のサイズに対して月は大きすぎると考えられています。
他の太陽系惑星とその衛星とのサイズ比、または質量比と比較してみても、月ほど主星に対して大きな衛星は見当たりません。
月の起源に関しては諸説ありますが、従来の「自然の作用」を基にした起源説でこの謎を説明するのは非常に苦しいのです。
そのため、現在も科学者たちは「地球にどうしてこれほど大きな衛星があるのか」という疑問について頭を悩ませています。
浅いクレーター
月には無数のクレーターがあることが知られています。
月には大気が無いため気流が発生しないので、クレーターが風化しにくく長期にわたり残り目立つのです。
クレーターは隕石の衝突痕であり、地球やその他の惑星にもたくさん存在していて、惑星や衛星にはありふれたものと言えるでしょう。
しかし、月のクレーターには他の天体のものとは大きく異なる特徴があります。
「月のクレーターは非常に浅い」のです。
通常、クレーターの広さ・深さは衝突した隕石のサイズによって決まります。
衝突した隕石が大きければ大きいほど衝突後にできるクレーターは広く、そして深くなります。
ところが月のクレーターの深さはどれもこれも 約 6 km で一定なのです。
先ほどは「月のクレーターは非常に浅い」と書きましたが、正確には「広さのわりに浅いクレーターが多い」ということになります。
例を挙げると、月の有名なクレーターのひとつである マーレ・オリエンターレ・クレーター は直径約 1300 km の巨大クレーターで、推定直径 60 km の隕石の衝突によりできたと考えれていますが、こちらのクレーターの深さも約 6 km と直径のわりに非常に浅いんです。
もしも地球にマーレ・オリエンターレ・クレーターを作った隕石が衝突したら、最低でも深さ 100 km 以上のクレーターが出来上がるはずです。
なぜ月にできるクレーターの深さは揃って約 6 km になってしまうのかに関してははっきりした原因はわかっていません。
画像:NASA/ GSFC/ Arizona State Univ. /Lunar Reconnaissance Orbiter
月の”東の海”に存在するマーレ・オリエンターレ・クレーター
月の成分
月の成分には、チタニウムが地球の約10倍含まれていたり、ウラン236 や ネプツニウム237 などの放射性物質が存在します。
これほど多量のチタニウムやウラン236やネプツニウム237が自然に生成されることはほとんどなく、なぜこれらの物質が月に含まれているのかは未だに謎です。
しかも、月の成分の年代測定を実施した結果、約53億年前のものであることがわかっており約46憶年前の地球誕生以前に存在していたことになります。
地球や月の成分の年代測定結果が正しいとすれば、親子説や兄弟説などの「月は元々地球の一部」という月の起源説は否定されることになります。
月の密度
月の平均密度は 3.34 g/cm3 で、地球の 5.51 g/cm3 と比べると小さいことがわかります。
1934年のノーベル化学賞受賞者であるアメリカの化学者ハロルド・クレイトン・ユーリーは大きさの割に軽くスカスカという月の特徴から「月の内部には空洞が存在している可能性がある」と主張していました。
実際に、アポロ12号が月に降り立った時、月面に設置されていた月震計は55分間にも及ぶ長時間の地震を観測しました。
この月の地震は発生から約7分後にピークに達し、そこから55分後までゆっくりと時間をかけ減衰していったというのです。
まるで中身が空洞の鐘を叩いたかのような反応ですね。
ハロルド・クレイトン・ユーリー
謎から導き出される答え
ここまで”月の謎”について紹介してきましたが、これらの謎はすべて「月人工天体説」によって説明がついてしまうのです。
まずは、地球に対して大きすぎる月のサイズについてですが、月が何者かによって造られた宇宙船で太古の昔にどこからともなくやってきて地球の衛星軌道にて停泊しているとすれば説明がつきます。
また、月が他所からやってきた宇宙船だとすれば、当然月の地表面の下には外壁があるはずで、この外壁より深い位置まで掘ることができないと考えると浅いクレーターができる理由ができます。
月の豊富なチタニウムは外壁のものかもしれませんし、地球に辿り着くまでの旅路でウラン236やネプツニウム237などの放射線と共に月に付着したものかもしれません。
スカスカの月の密度から、月の内部が空洞になっている可能性を挙げましたが、アメリカの天文学者であるカール・エドワード・セーガンは「空洞の天体が自然にできるわけがない」と主張しています。
ということは?
もうおわかりですね(・∀・)?
月が何者かの手によって造られたという『月人工天体説』もあながち馬鹿にできなくなってきませんか?
ただ、『月人工天体説』も他の月の起源説と同様に現時点では推論に過ぎません。
非常に面白い説ではあると思いますが、信じるか信じないかはあなた次第です(‘_’)
カール・エドワード・セーガン
しかし、仮に月が何者かによって造られた宇宙船だとしてなぜ地球に来たのでしょうか?
もしも月サイズの、それも他の恒星系や銀河系からやってこれるような科学技術を持つ知的生命体が果たして地球の文明に興味を持つものなのでしょうか?
「地球にはすでに宇宙人が来ている」という噂はよく耳にしますが、噂によって宇宙人が地球に来る理由は様々でプレアデス星人やアヌンナキのように人類に発展をもたらそうとする善の存在もいれば、レプティリアンやグレイのように地球の文明を目論む悪の存在もいます。
果たして月は善悪どちらの存在の宇宙船なのでしょうね?
関連記事
まとめ
さてさて、今回は『月人工天体説』に関して紹介して参りましたがどうでしたか?
どうしてもSF創作感がぬぐえない月の起源説ではありますが、「是非とも真実であってほしい!」そして「実際に月に行って確かめてみたい!」と思わされる内容ではあると思います。
こういうワクワクする説や謎が宇宙の魅力であり、人々が宇宙を目指す原動力になるんですよね。
そう思えば『月人工天体説』の真偽に関わらず、この説には価値があるということになります。
なのでこれからも『月人工天体説』のように宇宙に関するロマンにあふれた面白いお話をたくさん紹介していきたいと考えています。
ではでは、次回の宇宙情報も乞うご期待!