2018年10月26日、アメリカのハーバード大学教授らが驚くべき内容の公表をしました。
なんと、これまで「太陽系外から飛来した彗星」だと考えられていた天体『オウムアムア』が、異星人の探査機である可能性があるというのです!
葉巻型の奇妙な形をした『オウムアムア』ですが、その挙動が自然の物体としてはあまりにも不自然なのです。
この観測結果は、NASAやハッブル宇宙望遠鏡の協力を仰いで得たものなので信憑性は高いと考えていいでしょう。
今回は、謎の彗星『オウムアムア』と、ハーバード大教授らが語る異星人の探査機説の根拠についてご紹介していきます。
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オウムアムアとは
IMAGE COURTESY OF ESO/M. KORNMESSER.
オウムアムアとは、2017年10月19日にハワイ大学研究員のロブ・ウェリュク博士によって発見された、天体観測史上初の太陽系外から飛来した恒星間天体です。
「オウムアムア(ʻOumuamua)」という名前には、ハワイの言葉で「斥候(せっこう)」という太陽系外からの先遣隊を思わせる意味が込められています。
長さ400メートル以上、直径30メートルほどの葉巻型の形状で、発見当初は彗星や小惑星の類であると考えられていました。
2017年9月9日に太陽に最接近し、それ以降はペガスス座の方向の太陽系離脱ルートを辿っているとのことです。
不自然な挙動が示す異星人探査機の可能性
2017年のオウムアムア発見以来、アメリカのハーバード大学の研究チームがその後の挙動を追っていました。
そして、2018年10月26日に天文学者エイブラハム・ローブ教授らによる驚くべき内容の論文が論文投稿サイト「arXiv」に投稿されました。
なんとオウムアムアが、異星人により建造され太陽系に送り込まれてきた探査機である可能性に言及していたのです。
この主張の根拠は、オウムアムアの不自然な挙動にあります。
アメリカ航空宇宙局NASAとの共同チームでハッブル宇宙望遠鏡を用いてオウムアムアの挙動を追っていたところ、太陽から遠ざかる過程で大幅に減速するはずが、予想を上回る速度で飛行し続けていることがわかったのです。
何らかの形で推力を得ていなければこのような挙動はあり得ません。
彗星とは言えほとんどガスの放出が無かったオウムアムアがどのようにして、推力を得ているのかは未だに謎です。
そこでハーバード大研究チームの論文で言及されていたのが、ソーラーセイル(太陽帆)の技術を用いた人工物の可能性です。
ソーラーセイル(太陽帆)とは、太陽から放たれる光やイオンを推力として利用する技術であり、仮にオウムアムアにこの機能が備わっているとしたら不自然な挙動の説明がつくようになります。
ソーラーセイル(太陽帆)の構想図
ここからは私見ですが、そもそも宇宙空間の自然物としては非常に奇妙な形状をしているように思います。
オウムアムアほどのサイズの彗星や小惑星は無数にありますが、これほど長細い葉巻型の天体は中々お目にかかれないでしょう。
どうしても何者かによって造られたスペースシップだと思いたくなってしまうんですよね(◎_◎;)。
その方が面白いですし(*’▽’)。
地球外生命が起源なのでは、と噂されているブラックナイト衛星の形状とも、不自然という点では通じているような…。
スペースシャトル・エンデバーによるミッション中に撮影されたブラックナイト
ともかく現状では、オウムアムアが何者だったかというのは定かではありません。
しかし、未だオウムアムアに関する研究は続いているようなので今後の成果報告に期待しましょう。
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まとめ
さてさて、今回は太陽系外から飛来した謎の彗星『オウムアムア』について紹介して参りましたがいかがでしたか?
オウムアムアは本当に異星人の探査機なのか?
本当に異星人の探査機だとして、なぜ太陽系にやってきたのか?
現状ではわからないことだらけですが、個人的には今回のような異星人絡みのお話は大好きですね(*’▽’)。
今後のオウムアムアに関する研究成果の報告には期待していますが、「普通の彗星でした(‘_’)。」みたいな結論は聞きたくないですねぇ(;・∀・)。
皆さんもそう思いません?
ではでは、今回はこの辺りで。
次回の宇宙情報も乞うご期待!