星をぐるりと囲むようにして存在する巨大リング。
壮大で神秘的なその姿は、どこか現実離れしていてちょっぴり実在を疑ってしまうほど。
皆さんもイラストや漫画、アニメなどで一度はこんな星を目にしたことがあるのではないでしょうか。
今回は巨大リングを持ち、見た目のインパクト抜群の 太陽系第五の惑星・土星 について紹介していきます。
基本データ
- 和名:土星 英名:Saturn ラテン名:Saturnus
- 直径 120,536 km
- 質量 5.688 × 1026 kg
- 平均密度 0.70 g/cm3
- 表面温度 -188 ~ ?? ℃
- 公転周期 29.53216 年
- 自転周期 10 時間 13 分 59 秒
- 衛星の数 64
土星ってどんな星?
土星は木星のひとつ外側を公転する太陽系第六の惑星です。
地球から肉眼で確認することができるため、現代より遥か昔からその存在は知られていました。
紀元前2000年ごろから、粘土板を用いた土星の運行が記録されており人類にとっていかに馴染み深い星であるかが伺えます。
土星はその非常に特徴的な見た目から惑星としての知名度は随一なのではと思いますが、他の惑星同様まだまだ謎の多い天体です。
木星に次ぐ巨大ガス惑星
土星は太陽系で2番目に大きい惑星で、巨大ガス惑星に分類されます。
直径は木星の6/7程度ですが、地球と比べるとはるかに大きな惑星です。
土星と木星だけで太陽系惑星質量の9割以上を占めています。
土星と地球のサイズ比較
土星の主成分は水素であり、次いでヘリウム、その他微量のメタン、アンモニア、エタン、ホスフィンから構成されています。
土星の内部構造ですが、主成分が水素から成る厚さ約1,000 km の大気層の下には液体の水素の海があり、さらに深度が増すと直径約25,000 km の液状金属水素に覆われた岩石の核があると考えられています。
木星と同様に厚い大気層中では惑星規模の巨大嵐が発生することがあります。
木星の巨大嵐は大赤斑と呼ばれているのに対し、土星のものは大白斑と呼ばれています。
大白斑は大赤斑と比較すると、寿命がそれほど長くなく発生頻度も約30年に一度ということでとてもレアな現象になります。
直近では1990年に発生しており、次は2020年頃に見られるのではと予測されています。
皆さん、心して待ちましょう(*´▽`*)
明るく見える部分が巨大嵐
巨大な環
土星といえばやっぱり「巨大リング」ですよね。
土星の名前は知らなくても巨大な環を持つその姿を知らない人はいないのではないのでしょうか。
土星の環は1610年にガリレオ・ガリレイによって初めて発見され、1655年にクリスティアーン・ホイヘンスによってリング状であることがハッキリと観測されました。
ガリレオが使用していた望遠鏡は現代のものと比較にならないほど低性能のものであったため、2つの大きな衛星があると勘違いしてしまい環があるとは考えていなかったそうです。
環は土星の赤道から 6,630 ~ 120,700 km の範囲に広がっており、内側から順にD環、C環、B環、A環、F環、G環、E環と7つの環の層から構成されています。
環は氷の粒子、シリカ、ソリン、ケイ素など物質が土星の赤道面上空を漂い形成されています。
これらの物質の粒のサイズは様々で、小さいものは塵程度、大きいものであれば自動車ほどの大きさがあります。
環の大きさに対して厚さは非常に薄く、5 ~ 30 m ほどしかありません。
土星の環を一般的な大人用シャンプーハット(直径40cmとする)くらいの大きさに、その厚みはなんとわずか0.02 ~ 0.1 μm 程しかないことになります。
インフルエンザウイルスが 0.1 μm 程なので、いかに土星の環がその直径に対し薄いかがわかっていただけるでしょう。
なんと薄く儚げなことか(◎_◎;)!
こんなぺらっぺらのシャンプーハットじゃ頭洗えないですねぇ”(-“”-)”!!
数多くの衛星・生命の存在の可能性?
土星には64個もの衛星あることが発見されており、そのうち53個には名前があります。
土星のもつ大きな質量(重力)の影響で、多くの衛星を従えることができているのです。
数多くの衛星の中でも一番大きなタイタンには濃い大気が存在していて地表面の大気圧は地球の約1.5倍にもなります。
大気の主成分が窒素とメタンでありアンモニアの海やメタン・エタンの湖が存在すると考えられており、なんとこの海や湖中に生命が存在するという説があります。
水を必要とする地球の生物であれば絶対に生存できない環境ですが、タイタンに適応した”水を必要としない生命”がいる可能性が考えられているのです。
生命存在の可能性については、まだ仮設の域を出ていませんが今後の研究や探査によって生命の証拠が見つかることが期待されています。
筆者は常識外れのとんでも生物がいることを強く期待しております(‘ω’)ノ
六角形の巨大渦
土星の北極には超巨大な六角形の渦があります。
なんと1辺の長さが約13,800 km で、地球(直径12,742 km)が4個くらいすっぽりと収まってしまうほどの常識外れのサイズです。
この奇妙な渦の発生原因については、1988年に探査機ボイジャーが発見してから約30年もの間、謎とされてきました。
しかしながら、惑星学者のラウル・モラレス・フベリアスによって北極付近に吹き荒れるジェット気流の影響により六角形の巨大渦が形成されていることが判明しました。
ただ、メカニズムがわかったとはいってもこんなにきれいな六角形の渦が自然にできるなんて私は未だに信じられません(;・∀・)
土星スゲー(◎_◎;)!
土星の謎
宇宙は人類が及びもつかないほど広く謎だらけです。
広大な宇宙の広がりを考えると地球と土星の距離なんてあって無いようなものです。
しかし、人類の技術では探査機を送るだけでも3年以上もの時間を要するのが現状です。
そんなわけで未だに土星は謎が多く…いや、謎しかないといっても過言ではないでしょうね(;・∀・)
そんな謎だらけの土星ですがその中でも特に面白そうな謎について紹介していきますね。
環の起源
土星の象徴ともいえる”環”ですが、どのようにしていつ頃できたのかなど起源に関してはよくわかっていません。
土星の環の起源としては諸説ありますが、その中でも有力なのではないかと目されている3つの説を紹介します。
- かつての衛星が土星に近づきすぎたため潮汐力により崩壊し、その残骸が環となった。
- 原子土星の残りかすが環を形成している。
- 土星に巨大天体が衝突し、飛び散った破片が環となった。
どの説も非常に面白そうなのですが、確たる証拠は見つかっていません。
今後の調査で環の起源を示す証拠が見つかるのか。
はたまた、上記の3つの説とは異なる新たな新説が生まれることになるのか。
どちらにせよ今後の土星探査の進捗が気になって仕方ありません”(-“”-)”
それにしても土星の環ができる瞬間に立ち会ってみたかった…。
想像を遥かに超える壮大な宇宙スペクタルを見ることができたはずなのですから(*’ω’*)
環付近を飛行する巨大UFO?
にわかには信じがたいですが土星の環の中に、地球の直径の4倍もの全長を持つUFOが存在するのではと話題になっています。
NASAが公開している写真には、土星の環付近に浮遊するUFOらしき不思議な物体が映りこんでいます。
この謎の物体に関しては元NASA所属の航空宇宙工学の科学者であるノーマン・バーグランが正式に発表を行っており、土星の環の中に巨大UFOが3機潜んでいると述べられています。
これに関してNASAは沈黙を貫いており、公式にUFOの存在が認められたわけではありませんがこの話題非常にワクワクしませんか(*’ω’*)?
UFO研究家の間でも様々な仮説が飛び交い、論争が続いており「ただの岩」なーんてロマンのかけらもない意見もあれば「ガンダムシリーズに登場するような居住コロニー」を宇宙人が建造した、なんてぶっ飛んだ説も唱えられています。
個人的には宇宙人の巨大スペースシップ説を推したいですね(*’▽’)
でも仮に宇宙人によって作られた物体だとしても、「何の目的で土星付近を選んだのか?」など新しい謎が生まれますよね(;・∀・)
まあなんにしても今後の探査で真実が明らかになるのを期待するしかないのです。
私は「土星の環の中にUFOの存在を確認!」なんて世紀の大発見の報告を心待ちにしておきますからね!
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まとめ
今回は太陽系第六の惑星・土星について紹介してきましたがいかがでしたか?
少しでも土星、ひいては宇宙のことに興味を持って頂けたなら幸いです。
ではでは、次回の宇宙情報を乞うご期待(*’▽’)!